10月13日の誕生花「アカンサス」
花言葉は「芸術」
《アカンサス 別名は?》
10月13日の誕生花・アカンサスのご紹介です。
別名・日本名は「葉薊(はあざみ)」。
アザミに似た、大きな美しい葉を持ちます。
とは言え、アザミとは「別の科」です。
本家アザミは「キク科」の植物。
ギリシャ時代からルネサンスに至るまで、建築や美術工芸品の主要モチーフのひとつとされました。
《アカンサスの基本情報》
キツネノマゴ科。低木の多年草。
葉の大きさは直径50~60センチ。高さは2メートルにもなります。
原産地は、地中海沿岸・西アジア地域です。
花期は、晩春~初夏とされますが、品種によって違うようですね。
日本には、鑑賞用として明治末期に渡来しました。
ダイナミックな姿は、洋風の庭園などによく合います。
《アカンサス 名前の由来は?》
アカンサス属として30種ほどの近種があります。
園芸用として代表的な品種は、「アカンサス・モリス」というもの。
名前は、ギリシャ語の「とげ」に由来。
葉や、花の茎に鋭いとげをもっていることからこの名前になりました。
《アカンサスはギリシャの国花》
じつはこのアカンサス、ギリシャとは深い関わりが。
なにを隠そう「国花」なのですね!
ギリシャでは、生命力を象徴する植物とみなされています。
花よりも、大きな葉に鑑賞価値があるとされ、古代ギリシア時代の「コリント様式」と呼ばれる建築の円柱の頭を飾る装飾文様や、壁画・彫刻の図案となっています。
《アカンサスと「泥棒」の関係は!?》
その後、この装飾意匠は、アレクサンドロス大王の東征にともない、東アジアへ伝播します。
中国を東西に走るシルクロードを経由し、流れ流れて、ついに日本へ。
「唐草模様」になっていったと考えられています。
ほおかむりをした泥棒が背負っている風呂敷包みの模様は、元をたどれば、はるばるギリシャからやってきたものだったんですね。
(・・・とはいえ、「泥棒」から、この装束を連想する世代は、一定年齢以上、ではありますが^^;)
「芸術」という花言葉も、芸術作品に多く採り上げられたことからつけられたものと考えられます。
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