11月19日の誕生花「オトギリソウ」
花言葉は「迷信」
《オトギリソウ 漢字で書くと?》
11月19日の誕生花・オトギリソウのご紹介です。
漢字では「弟切草」。
「弟を切る」・・・なにやら物騒な名前ですね。
その由来は、後半でご紹介します。
《オトギリソウ 別名は?》
別名「ヤクシソウ(薬師草)」「青薬(アオグスリ)」。
古くから薬として使われていたようで、名前の由来にもなった伝説にも、「秘薬」として登場しています。
《オトギリソウの基本情報》
オトギリソウ科。多年草。
日本全国の野や山で、普通に見られます。
原産地は、日本、中国、韓国など。
高さは、30~80センチメートル。
一重の黄色い花を、7月~10月にかけて咲かせます。
神経痛やリューマチ、痛風、切り傷、うちみなどに効果がある薬草。
そして、北アメリカやヨーロッパを原産とする「西洋オトギリソウ」は、最近「『うつ』に効くサプリ」として注目されている、「セントジョーンズワート」です。
《オトギリソウの伝説は?》
薬効の高さは、この草の名前にもなった、こんな伝説にも実証されています。
平安時代のこと。
薬草を使って、鷹の傷を治すことで有名な、鷹匠(たかしょう)がいました。
彼は、その薬草の名前は、決して口外しませんでした。
いわば、門外非出の秘薬、として扱っていたのですね。
しかしある日のこと。
その鷹匠には、弟がいました。
人のよい弟がその薬草の名を、他人に話してしまいました。
これを知った兄は怒り、弟を切り殺してしまったのです。
そのとき、庭に栽培していた薬草に弟の血潮が飛び散りました。
葉や、花びらの裏に、黒い斑点があるんですが、血潮に見えなくも、ないかなぁ・・・。いずれにしろ、悲しい伝説ですね。
それ以降、この草は「オトギリソウ(弟切草)」という名前になったとされています。
たとえ血を分けた弟だとしても、他人に話すことが許されなかったということは、それだけ、薬草として絶大な効果があったということでも、ありますが。
《オトギリソウ その他の花言葉は?》
「迷信」の他にも、ネガティブな意味の花言葉が多くつけられています。
いずれも、悲しい伝説にちなむと思われる、こんな花言葉。
「秘密」「盲信」「信心」「恨み」「敵意」 ・・・
真実を注意深く見抜く、いましめの言葉として受け止めたいと思います。
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