3月7日の誕生花は「オキナグサ」
3月7日の誕生花・オキナグサの花言葉は「何も求めない」
《オキナグサ 漢字で書くと?》
「翁草」と書きます。(「奥菜草」ではナイ)
花の後の果実の様子を、おじいさんの白髪に見立ててついた名前。
実のみならず、全草が、白いうぶ毛に覆われています。
花びらに見えるのは、「萼(がく)」。
《オキナグサの基本情報》
キンポウゲ科。多年草。
本州、四国、九州に自生するほか、朝鮮半島・中国にかけて分布しています。
花期は、4~5月にかけて。
暗紫色の花を、下向きに咲かせます。
高さは、花の時期は10~15センチほどですが、その後30~40センチに伸びて、種を遠くへ飛ばそうとします。
タンポポと同じですね。
種一粒の大きさは3ミリほどで、一つ一つから、5センチ前後の長い毛を生やします。
《オキナグサの別名は?》
地域によってさまざまな「別名」があるようで、
「オバガシラ(姥頭?)」
「オジノヒゲ(おじいさんの髭)」
「カワラノオバサン(河原のおばさん)」
「ユーレイバナ(幽霊花)」・・・・などなど。
どの名前も、特色ある実の様を形容したもの。
それだけ、よく目につく、身近な愛すべき存在だったのでしょうね。
宮沢賢治も「おきなぐさ」という作品を書いています。
タネをふわふわと飛ばす様子が、独特の詩的な言葉で表現されています。
《自生のオキナグサは減っています!》
しかし、「自生している」個体の数はどんどん減っており、現在ではとうとう「環境省指定 絶滅危惧種(レッドデータブック掲載種)」・・・となってしまっています。
減少の大きな要因として、開発などはもちろん、他の多くの貴重な山野草と同様、「園芸目的の採集」があげられるとのこと。
自生している個体を、人が採集していってしまうのですね。
これは、本当に改めなければいけないことでしょう。
園芸植物として改良されている種類ですら、長く楽しむための栽培には、コツや根気がいるものです。
まして野の花を、いきなり別の環境に移した場合、果たしてその後、適応してくれるかどうかは、はなはだ疑問。
その場所だからこそ、美しく花開いているに違いないのです。
「野の花を とっていいのは 写真だけ」(・・・なかなか名句?)
この大原則を、改めてキモに命じたいと思った、管理人です。
「何も求めない」という花言葉は、風に舞ってちりぢりになる、綿毛つきの種のいさぎよさを、表しているようですね。
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