3月9日の誕生花は「アセビ」
3月9日の誕生花・アセビの花言葉は「犠牲」
《アセビ 漢字で書くと?》
ご存じの方も多いかと思いますが、「馬酔木」。
その字が当てられている通り、枝や葉を馬が食べると中毒を起こして、酔ったような状態になります。
「アシビ」とも言うようですね。
《アセビの基本情報》
ツツジ科。常緑低木。
日本・中国が原産地とされます。
花期は、3~5月にかけて。
白い、壺のような形の花は、大きさ6~8ミリほど。
緑がかった色や、ほんのりクリーム色に見える種類もあります。
ピンク色の花をつけるのは、園芸品種です。
高さは、2~5メートルほど。
日本の山地、特に乾燥した風の強い、「花崗(かこう)岩地帯」に自生するようです。
神奈川県の「箱根」、静岡県の「天城山」などに大群生地があり、火山性の「酸性土壌」を好むようです。
ツツジ科の植物は、酸性の土壌を好むのですね。
ちなみにツツジ科の「ブルーベリー」も、土壌を酸性にしておかないと上手く生育しないのだそうです。
《アセビと日本人》
万葉集にもその名が登場するほどで、10句に、詠み込まれています。
しかしその後、室町時代には茶道の一派で「禁花(茶室に飾ってはいけない花)」とされたこともあったそうな。
日本人とは古くからなじみ深い花木ですが、含まれる有毒成分「アセボトキシン」はかなり強力。
神経を麻痺させる作用があります。
《アセビ 名前の由来は?》
食べると足がしびれることから、
「足痺れ(あししびれ)」 → 「あしび」 → 「アセビ」と、なったとも。
(見事な三段論法!?)
食べない限り、大丈夫ですので、さわって愛でるのはOK。
「奈良公園」にもたくさん植えられているのですが、鹿も、決してこの木の葉を食べないそうです。
もちろん人体にも有害ですが、転じて、葉を煮出した汁を、農作物の害虫や家畜の皮膚につく寄生虫駆除に使うなど「転んでもただでは起きない」のが、人類の英知!
「犠牲」という花言葉は、「私を食べると犠牲になるわよっ!」という、警告なのでしょうかね。
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