3月10日の誕生花は「アネモネ」
3月10日の誕生花・アネモネの花言葉は「はかない恋」
《アネモネは西洋でおなじみの花》
ギリシャ神話にも登場する、西洋文化と深い関わりをもつ花。
「アネモネ」とは、ギリシャ語で「風」を指す言葉。この花にまつわる伝説にもとづいているようです。
下段をご覧下さいね。
改良によって、たくさんの種類・花形が生みだされています。
《アネモネの基本情報》
キンポウゲ科。球根植物。
原産地は、南ヨーロッパ・地中海沿岸。
パレスチナ地方に自生していたので、新約聖書に出てくる「野の百合」は、この花を指すという説もあります。
日本には、明治の始めに渡来したとされます。
花期は、3~5月にかけて。
一般的な品種はいくつかありますが、総じて、花の大きさは4~10センチほど。
花色は豊富で、赤・ピンク・青・紫・白など。
中心部分に「ジャノメ模様」が入った感じが特徴的なのは、「アネモネ・コロナリア種」です。
一重咲き・八重咲きともに栽培されます。
草丈は、20~40センチ。
10センチ前後の、かわいらしい種(アネモネ・ブランダ種)も。
《アネモネの伝説は?》
この花には、こんな悲しい伝説があります。
〈その1〉
西風の神「ゼフュロス」は、妻である花の神「フローラ」の侍女・アネモネを愛してしまいました。
フローラはこれに嫉妬し、アネモネを追放しましたが、ゼフュロスはアネモネを追いかけ続けます。(風ですもの、どこまでも~)
とうとうフローラはアネモネを花に変えてしまいました。
春風がアネモネを優しくなでるのは、ゼフュロスが今でもアネモネのことを愛しているから、とも・・・。
〈その2〉
美の女神「アフロディテ(ビーナス)」は、美少年「アドニス」を熱烈に愛していましたが、アドニスは、イノシシに襲われて命を落としてしまいます。
彼の亡骸を見て、悲しむアフロディテが流した涙が、アネモネの花になったとされます。
実は、このイノシシは、アドニスに嫉妬した、アフロディテの愛人の軍神が変身した姿だったのです・・・。
いずれにしても「悲恋」のお話ですね。「惚れたはれた」は、ほんとに神代の昔から~。
《アネモネ 花言葉の由来は?》
「はかない恋」という花言葉は、これらの伝説から生まれたもの。
また、「恋の苦しみ」といったものもあって、恋の切なさ、苦しさにため息をついている方、この花と分かち合ってみてはいかがでしょう。
美しさで、いやしてくれますよ、きっと・・・。
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