5月2日の誕生花は「スズラン」
5月2日の誕生花・スズランの花言葉は「幸福が帰る」
《スズラン 漢字で書くと?》
「鈴蘭」となります。
「キミカゲソウ(君影草)」という、ロマンチックな別名もあります。
うつむいて咲く白い花が、清純な乙女の姿のようにも見えるのでしょうね。
虫も殺さぬような清純さですが、結構な有毒植物で、
虫どころか人間までも危うくさせることも~。
《スズランの基本情報》
ユリ科。多年草。
原産地は、日本や朝鮮半島などのアジア、北アメリカ、ヨーロッパの3カ所に大きく分けられます。
冷涼な気候を好むため、日本では、本州の中部より北、特に北海道に多く自生しており「北海道の花」というイメージもありますね。
草丈は、20~35センチほどになります。
花期は、4月~6月ごろ。
香りの良い、鈴型の純白の花は、直径7ミリほどで、一本の花茎に10輪前後つけるようです。
最近は、ピンク色などの品種も。
現在もっともおなじみなのは「ドイツスズラン」。
日本のものよりも花が一回り大きく、香りも強め。花茎が葉よりも上に出て、葉の上で花が咲きます。
《スズランは「春を告げる花」 フランスの「スズランの日」》
ヨーロッパでは、春の訪れを告げる花とされ、「聖母の涙」「天国の階段」などと呼ばれて、広く愛されています。
また、フランスやイギリスでは、5月1日(昨日ですな)は、「スズランの日」とされ、恋人や友人にスズランを贈ります。
贈られた人には幸せがもたらされるとされており、この日近くになると、町中に「にわかスズラン屋」が店を広げるようです。
フランスでは、「年中営業している花屋から一定以上距離を取らなければならない」等々、開業には決まり事があるようなのですが。
森で積んできたスズランを商品にして、子どもがお小遣いの足しにするような、「かわいいスズラン屋さん」も出店するとか!
《ディオールの名香とスズラン》
香水の原料にもなる、とされていますが、実際に花から香りを採取するのはむずかしく(成分が熱に弱いんだそうです)、化学香料を組み合わせて、香りを再現しているようです。
スズランの香りを再現した香水の代表格は、クリスチャン・ディオールの「ディオリッシモ」。
ディオールはスズランをこよなく愛し、生涯最後にプロデュースした名香と言われています。
《スズランは有毒植物》
毒性は強く、花・葉・茎すべてに含まれているので、小さいお子さんやペットを飼っているお宅では、念のため手の届かないところに飾りましょう。
多量に摂取すると、心不全を引き起こすこともあるとか・・・。
取り扱いには、やや注意ってところでしょうか。
そんな点を踏まえてもなお、「幸福が帰る」という花言葉が、よく似合うたたずまいです。
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