5月9日の誕生花は「クレマチス」
5月9日の誕生花・クレマチスの花言葉は「高潔」
《クレマチスは園芸種》
一般に「テッセン(鉄線・鉄仙)」とも呼ばれる、つる性の植物。
さまざまな系統の園芸種を総称して、クレマチスと言います。
日本にも、現在の園芸種のもととなった原種「カザグルマ(風車)」が自生していて、古くから愛されていたようです。
昨日ご紹介したオダマキと同じ科、というのは、
ちょっとびっくりでしょ?
全然違いますもんね。
《クレマチスの基本情報》
キンポウゲ科。常緑または落葉の、木質つる植物。
日本から中国、ヨーロッパ、北アメリカなど、北半球の温帯地域に広く分布しています。
「クレマチス」の名前で出回っている種類は結構多く、じつは花形も、壺型で下向きに咲くものもあるんです!
多すぎて収集がつかなくなりそうですので、中国原産の「テッセン」と、日本原産の「カザグルマ」と中心にお話を進めてまいります。
《テッセンとカザグルマの違いは?》
「テッセン」は、江戸時代・17世紀の寛文年間に渡来したとされます。
花期は、最盛期は5月~6月にかけて。
直径6~15センチほどの花を咲かせます。
もともとの花色は、
「テッセン」が淡い紫か淡い黄色、
「カザグルマ」は、淡い紫か白、となっています。
現在は改良種が多く生みだされ、青紫、ピンク、赤紫、グラデーションの入った複色などさまざま。
大輪化や重弁化(八重咲き)も進み、とっても華やかです。
「四季咲き」の種類もあって、秋口まで楽しめます。
《クレマチスには花びらがない?》
花びらに見えるのは、「萼」
ほんとうの花びらは、中央にみえる筋状の部分で、他のキンポウゲ科の植物「セツブンソウ」などと同じです。
もともとの「テッセン」は、萼が6枚、
「カザグルマ」は、萼が8枚。
じゃ、「7枚は・・・?」
・・・・「テツグルマ」!
ま~さ~か~! 突然変異か、気まぐれか。
そこそこ見られるようではあります。
「テッセン」と「カザグルマ」がヨーロッパへ渡り、あちらの品種とミックスされて、多種多様になっていきました。
それらが「クレマチス」と呼ばれるというわけですね。
《テッセン 名前の由来は?》
「テッセン」の由来は、そのままズバリ、つるが鉄の線のように強くてしなやかなことから。
ヨーロッパでは、つるが、縄や紐、はたまたベッドのスプリング(!)として使われていたそうです。
また、乞食が同情を買うために、この花のつるで体を傷つけたといういわれもあります。
ここにちなんだ花言葉「たくらみ」というのもつけられています!
さまざまな使われ方、イメージを喚起する花となっているんですね。
最近はプレゼントとしても人気です。
和室に合う「しっとりもの」から、華やかな「パッチリもの」まで、
「高潔」な雰囲気は持ち合わせていますね。
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