5月14日の誕生花は「シラン」
5月14日の誕生花・シランの花言葉は「あなたを忘れない」
《シラン 漢字で書くと?》
もちろん「知らん」ではなく^^;
「紫蘭」と書きます。
園芸種ではないのですが、その美しさが愛され、古くから栽培されてきました。
「唇弁(リップ)」に入る「縦フリル」にご注目!
《シランの基本情報》
ラン科。多年草。
中国西南部から台湾、南西諸島、日本の中部まで分布。
本州中部より西、関西~九州に広く自生します。
草丈は、30~50センチ。
花期は、5~6月にかけて。
「素朴なカトレア」という雰囲気もただよう花を、一本の花茎に数個咲かせます。
幅の広い緑の葉と、紫の花のコントラストは目を引く姿。
花色は、紅紫のほかに、白もあります。
《シランは地下部が役に立つ》
地中浅くに、平たい球形の茎(地下茎、偽球茎)を作って増えます。
これを掘り出して加工したものは、「白及(ビャクキュウ)」と呼ばれる漢方の生薬。
外用薬としては、傷の保護やあかぎれに、
内服薬としては、止血剤として胃潰瘍や十二指腸潰瘍に用いられています。
粘液質を多く含むため、傷ついた細胞の保護、修復によいとされているんですね。
また、その粘りを生かした意外な使われ方が、「七宝(しっぽう)焼き」の材料として。
愛知県尾張地方が有名な産地の工芸品ですが(名古屋の北西部に「七宝町」があります)、図案をかたどる銅線を基板に固定するときの「接着剤」として使われているんだそうです。
《シランは丈夫なラン》
「気むずかし屋」が多いとされるラン科の中にあって、丈夫さ、育てやすさはおそらく「世界トップクラス」。
「地植え対応」はもちろん、放っておいてもどんどん株分かれして、増えていきます。
温帯・平地の気候に見事適応し、人間のそばで生きるために、たくましさと、愛される美しさとを兼ね備える・・・、
なかなかの「世渡り上手」と言えますまいか。
一度植えたら、忘れようったって、「忘れられない」存在になることは間違いないでしょう。
《シランがモチーフ?の小説があった!》
そして、この花が「重要モチーフとして登場する」とされる小説が、2007年話題になりました。
角川ザテレビジョン (2007/11)
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「花のことば」(2007年6月19日放映) 作・庄司智春(お笑いコンビ「品川庄司」)
TV番組「ロンドンハーツ」内で、お笑い芸人に小説を書かせてみようという企画で執筆されたもの。
番組内でミニドラマ仕立てでオンエアされたところ、そのリリカルな内容が大きな反響を呼び、急遽「別冊カドカワ」に掲載されることになりました。
そして、2007年11月17日には、ついに単行本として発売!
管理人も、早速入手、読んでみました。
奇をてらわず、まっとうな恋愛小説という感じで、初めて小説を書いたとは思えない出来。
庄司さんの新たな才能発見!という印象です。
「お笑い芸人の文豪」・・は、その後、「劇団ひとり」さんはじめ、続々登場。
クオリティの高さで、大きな話題となってますよね。
この作品は、時期を考えると、その流れの「先達」とも言えますまいか。
ところが、この作品のラストに登場するのは「シオン」となっているんですが、ネット上では「シラン」で話題にしているサイトが多いのです。(故に「シラン」のページで本をご紹介)
オンエアの時には、「シラン」だったのでしょうか?
管理人はオンエアそのものを見ていないので、真相がはっきりわかりません。どなたか、本当はどちらなのか、教えて頂けないでしょうか・・・?
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