6月6日の誕生花は「ジギタリス」
6月6日の誕生花・ジギタリスの花言葉は「熱愛」
《ジギタリス 日本名は?》
日本名は、「フォックスグローブ」という英名を直訳した「キツネノテブクロ(狐の手袋)」というもの。
狐が手袋を買いに行く、新美南吉の童話「手袋を買いに」を思い出すような感じですが、
小人や妖精の帽子のようにも見えるかな?
実際、「妖精の帽子」という別名もあるんですね。
薬草ですが、その反面、けっこう「激しい毒草」に分類されています・・・。
《ジギタリスの基本情報》
ゴマノハグサ科。一年草・多年草の両方があります。
原産地は、西南ヨーロッパ。
日本には、明治10年代に渡来したとされます。はじめから、薬用・園芸用両方の用途で使われていたようです。
高さは、1~1,5メートルほど。
花期は、5~7月にかけて。内側に斑点が入った筒状の花をつけた花穂を、直立させます。
花色は紅紫、白、ピンク、淡い黄色など。
《ジギタリスは毒にも薬にも・・・なる!》
葉を乾燥させて、強心剤・利尿剤に使われますが、
かなりの「劇薬」で、副作用も甚大。
その名も「ジギトキシン」!(ちなみにフグの猛毒は「テトロドトキシン」というそうな)
素人は絶対に手が出せません。(なんだか物騒でんがな)
その危なさ(!?)から、日本では昭和54年以降、薬用としての栽培は行われていません。
「アヘンのケシ」ほどではないにせよ、相当なおどろおどろしさ、にも見えますが・・・。
《ジギタリスは誤食にくれぐれも注意!》
健康野菜と言われる「コンフリー」に、葉がよく似ているところがさらにクセモノ。
間違えて食べてしまって、激しい吐き気や不整脈などの中毒症状を起こし、死に至ってしまった事例もあります。
また、画家ゴッホは、「癲癇(てんかん)」の薬として服用していて、後期の作品によく見られる「全体の黄色っぽさ」は、副作用で視界が黄色く見えたためだった、という説もあるようです。
・・・なんだか恐ろしさばかり強調してしまったようですが、
専門家の管理下の元で、適切な処方を行えば、きちんと効果を発揮してくれる薬として役だってくれます。
「熱愛」という花言葉は、ジギタリスを服用したときの心臓の高鳴りを、恋のときめきになぞらえたもの、かもしれませんね・・・。
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