6月26日の誕生花は「ザクロ」
花言葉は「優美」
《ザクロ 漢字は?》
漢字では「石榴」と書きます。
《女性に嬉しい? ザクロ》
「女性ホルモン」と同様の成分を含むといわれ、
「婦人病や更年期障害に効く!」と、
一躍脚光を浴びたのは、記憶に新しいところ。
カクテルに使われる「グレナデンシロップ」は、
ザクロの果汁から作られます。
こちらも女性好み(?)の、鮮やかな赤いシロップ。
《ザクロの基本情報》
ザクロ科。落葉小高木。
原産地は、中近東地方・ペルシャ(現在のイラン)です。
日本への渡来は、平安時代に中国経由で、とされています。
もともとは、薬用植物としてやってきました。
幹や枝、皮を乾燥させたものが、「石榴皮」という漢方薬となっています。
樹高は、5~6メートル。
花期は、6月。
鮮やかな朱赤の花は、直径5センチほど。
「花ザクロ」には、八重咲きのものや、花色も、白・黄、朱赤に白のしぼり模様が入ったような園芸品種もみられます。写真は、このタイプ。
実を採る「実ザクロ」と、
花を楽しむ「花ザクロ」に大別されますが、
花もきれいでしっかり実もなるという、「一挙両得」タイプもあります。
《「紅一点」の由来 ザクロの花》
緑の葉の中に浮かび上がるように咲く花は、遠くからでもとても目立ちますね。
じつは、「紅一点」の「紅」は、ザクロの花、なんです!
結構「へぇ~」って感じ(でしょ?)。
中国の詩人・王安石の詩から出た言葉で、「男性の中にいる唯一の女性」のたとえとして用いられます。
まぁ、花の豪華さや大きさは、バラやボタンに軍配があがりますが、「視線の集中度」という点からすると、小さいながらもインパクト強し。
実際には、一度に結構たくさん咲くので、「紅一点」まんまってワケにはいきませんけども。
《ザクロの薬効》
気になる「女性ホルモン = エストロゲン含有」ですが、果汁には、ほとんど含まれていません。
その他の薬効についても、薬用として利用されるのは、樹皮や種子の部分です。
従って、「ザクロジュースで若返り!」てな売り文句は、鵜呑みになさらない方がいいかも知れませんねぇ。
「おいしいな」と思う程度に、楽しみながら採り入れるのが賢明でしょう。
がつがつせずに、あくまで「優美」に、参りましょうね。それが一番の、美への近道でしょうから。
《ザクロ 花言葉 由来》
「愚かしさ」・・・ギリシャ神話のザクロにまつわる伝説に由来。
農業の神・デメテルの娘ペルセポネは、地獄の神プルトンによって地獄に連れ去られてしまった。
失意のデメテルは、太陽を隠してしまい、人間界は大飢饉となってしまう。
慌てた大神ゼウスは、プルトンに対してペルセポネを母親の元に返すように命じる。
プルトンは渋々了承するが、巧妙な策略をしかける!
ペルセポネは、あと少しで地獄から生還という地点にさしかかったところで、喜びのあまり、プルトンに進められた「地獄の食べ物ザクロ」を食べてしまう。
そのため、ペルセポネは、一年の半分は母のもとを離れて地獄で暮らさなくてはならなくなってしまうことに。
娘が親元を離れて地獄へ行ってしまうたびに、母・デメテルがふさぎこんで太陽を隠してしまうので、草花は枯れ、球根や種子はその期間を地中で過ごす・・・すなわち、これが「冬」。なぁるほど。
ザクロを食べてしまったペルセポネを「愚かしさ」とイメージ。
でも、ノドが乾いていたのかも知れないし・・・かわいそうだわね。
(木)「互いに思う」
(花)「成熟した美しさ」
(実)「結合」
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