7月1日の誕生花「アジサイ」
アジサイの花言葉は「移り気」
《アジサイと梅雨》
日本の梅雨の風物詩は、
やはりこの花で決まりでしょう。
まさに、今が盛り。
とは言え、「咲き誇る」という、
「どうだー!」感あふれる表現は、ちと似合わない気がいたします。
《アジサイの基本情報》
ユキノシタ科。落葉低木。
日本原産の花木ですが、「これが原種!」という種は、確定されていないんだそうです。
おそらく、現在の「ガクアジサイ」系の種類がそうなのではないか、と推定されています。
高さは、1,5~2メートルほど。
花期は、6~7月にかけて。4枚の花びらにみえるのは、萼です。
基本の花色は、淡い青紫ですが、青、紫、ピンク、赤、白や、複色もあり、総じてカラフルなのは「西洋アジサイ」です。
これは、日本の自生種が中国からイギリスへと渡って改良され、逆輸入されるようになったもの。
鉢物むけの小型種も作り出されています。
《アジサイの花色は土壌で変わる》
「花色が土壌のph(酸性orアルカリ性)で変わる」云々は、メジャーなうんちくですので、すっ飛ばすことにしまして・・・
(ちなみに酸性土壌だと青色に、中性~アルカリ性だとピンク系になります)
《アジサイ 花言葉の由来》
咲き始めは色味がなく、徐々に色づいていくこと、そして上述の条件で花の色が変化することから「移り気」という花言葉がつけられたとされています。
《アジサイとシーボルト》
この花に、愛する女性「お滝」の名前をつけて紹介したシーボルト関連について。
(こっちもメジャー? まぁそうですが^^;)
☆ シーボルトは国籍を偽っていた!
じつは彼はドイツ人。
しかし鎖国時代は、オランダ人しか長崎に入国できなかったため、オランダ人として来日していました。
☆ 「お滝さん」は「ゲイシャガール」ではなかった!?
一般には、「其扇(そのぎ)」という名前の遊女で、シーボルトと出会ったときは16歳だった・・・と、されているんですが、遊女の「身受け(金を払って足を洗わせること)」には、莫大な金額が必要で、日本に来たばかりのシーボルトにはとても支払える額ではなかったであろうということ。
また、
出島には「遊女以外の女性」は、足を踏み入れることが禁じられていたので、「名前だけ遊女」となって、出島でシーボルトと暮らしたのではないか、と推測されています。
☆ 一歩間違うと「セクハラ医師!?」
では二人の出会いはどこで?
シーボルトは来日してすぐに、長崎奉行の特別の許可を得て、出島の外で日本人の患者を診察しました。外国から来た青年医師(来日時は27歳)は、すぐに評判となり、「お滝さん」は、患者の一人。で、たちまち相思相愛の仲に・・・。
まぁ、これも一説ですので、真相はつまびらかにはされていないようです。
二人の間には、イネという娘が生まれ、日本女性初の産婦人科女医として活躍。
楠本イネの生涯は、宮沢りえさん主演でドラマになりましたっけ。
ともあれ、なかなかにドラマチックな人間模様を背負いつつ、「移り気」な人の心を映し出すかのように、今日も美しく、雨に打たれるのでありましょう・・・。
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