7月24日の誕生花は「エンレイソウ」
エンレイソウの花言葉は「奥ゆかしい美しさ」
《エンレイソウ 漢字で書くと?》
「延齢草」と書きます。
派手さはありませんが、
「クリスマスローズ」や「シラネアオイ」にも似た
シックな印象。
高山植物っぽいたたずまいですが、
そうでもなく、
低山や郊外の野原などで見られるようです。
《エンレイソウの基本情報》
ユリ科。多年草。
まれに「エンレイソウ科」として区分されることもあるようですが、一般的にはユリの仲間とされています。
北アメリカと、日本・中国など東アジアに、40種ほど分布しています。
北海道から九州の、低山の落葉樹林下でよく見られ、半日陰のやや湿った場所を好みます。
草丈は、20~40センチ。
花期は、4~6月にかけて。
現在は、食用になる丸い実をつけているシーズンです。
3枚の花びらに見えるのは萼で、色は、緑、白、褐色、エンジ色など。
いわゆる「エンレイソウ」はエンジ色、
「ミヤマ(深山)エンレイソウ」や、「オオバナノ(大花)エンレイソウ」は、白い花です。
《エンレイソウは北大の校章》
「オオバナノエンレイソウ」は、北海道大学の校章のモチーフになっていますので、ご興味ある方は「北大」のHPでご確認くださいませね。
《エンレイソウはじっくり育つ長寿の植物》
たいへん「ごゆっくり」成長する植物で、タネが発芽してから開花するまで、10年近くを要します。
株そのものの寿命も長くて、50年くらいのものも。
現代のスピード化社会もなんのその、我が道を行く生活を送っているようです。
《エンレイソウは「3」で構成》
加えて、
葉、雄しべや雌しべ、花弁(萼)など、すべての器官が「3の倍数」で構成されている、とっても幾何学的なお方。
「トリリウム」という学名も、ラテン語の「3」にちなんでいます。
「3フェチ」とでも、言えましょうか^^;
葉・・・3枚
萼・・・3枚
雄しべ・・6本
雌しべ・・先端が3つに分れている ・・・てな具合。
(ユリ科は、「3」が組成の基本なのだそうです)
生態と照らし合わせると、何か哲学的な思想を持っている植物のようにも見えてきます。
《エンレイソウ 名前の由来》
名前の由来は、根が、「延齢草根」という胃腸に効く漢方薬になることから。
とはいえ、
毒性をもつ種類の方がむしろ多くて、本場中国でも、それほどポピュラーではないようです。
「寿命を延ばす」ほどの実効も、定かではないようですので、中国ご訪問の際にも、「よっしゃー、延齢草をなにがなんでも手にいれたる」などと、意気込む必要は、全くございません。
「奥ゆかしい美しさ」を、見て楽しむだけで、十分でありましょう。
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