7月28日の誕生花は「オシロイバナ」
オシロイバナの花言葉は「内気」
《オシロイバナ 名前の由来は?》
タネの中に詰まっている白い粉が、
まるで「おしろい」のようだというのが、
名前の由来。
花にも、ほんのりとした香りがあります。
日中の日差しを避けるように、夕方から開花します。
世界各国で、いろいろな名前がつけられている花で、
「ふむふむ」と思うものばかり。
《オシロイバナの基本情報》
オシロイバナ科。一年草または多年草。
本来は多年草ですが、日本の園芸上では「春まき一年草」として扱われます。
しかし、根が太く、繁殖力がとても強いので、野生化しているものもみられるようです。
原産地は、メキシコ・ペルーなど、熱帯~南アメリカ。
日本への渡来は、江戸時代はじめごろ。
元禄時代(17世紀後半)の文献に、貝原益軒が採り上げています。
草丈は、80センチ~1メートルほど。
たくさん枝分れして、こんもりした姿になり、けっこう「木っぽい」感じ。
花期は、7~10月にかけて。
直径3センチくらいの、ラッパ状の花を咲かせます。
花びらに見えるのは、萼。
タネを包むのは、葉が変化した「苞」です。
花色(萼色・・・)は、白、黄、ピンク、赤、オレンジ、紅色、絞りなど。
ダーツの的のように放射状に違う色が入る、おシャレなツートンカラーもあります。
《オシロイバナには別名がいろいろある》
さまざまな「別名」、怒濤のラインナップは・・・
別名その1「夕化粧」
夕方開花することと、タネの「おしろい」とを架けたもの。「金化粧」「銀化粧」とも呼ばれ、俳句の季語にもなっています。
別名その2「午後の美人」
フランスでの呼び名。これは、「その1」と同じですね。
別名その3「吃飯花」
中国での呼び名。ちょうど「夕ご飯の時間」に咲くから、なんでしょうね!
別名その4「Four-o'clock(午後4時)」
イギリスでの呼び名。ちょうどこの頃から咲き始めることから。
翌朝の午前中にはしぼみます。
別名その5「marvel of Peru(ペルーの驚異)」
こちらも英名。
「ペルーから来た植物」として扱われてます。
ひと株に違う色の花を咲かせることから。しかも「柄物」と「無地」も同居しております。
「これは一体どういうこっちゃ?」と感じるのも無理はありません。
《オシロイバナの七変化!?》
花色を司る遺伝子が、とっても身軽というか、遊び心まんさいというか、どんどんと変異するらしいのですね。
その変わり身の見事さから、遺伝の研究にも使われているようです。
次々と姿を変えて、昆虫を引きつけるためではないかと考えられています。
変化の激しい現代社会に、ピッタリではあ~りませんか!
いわゆる一般的な「内気」のイメージとは異なる、アバンギャルドな一面も、持っているようです。
あっぱれ。
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