8月11日の誕生花は「ルコウソウ」
ルコウソウの花言葉は「常に愛らしい」
《ルコウソウ 漢字で書くと?》
「留紅草」または「縷紅草」と書きます。
アサガオとキキョウを足して2で割って、
鮮やかな朱色にしたような感じ、
・・・とでも言えましょうか。
《ルコウソウの基本情報》
ヒルガオ科。つる性一年草。
本来多年草の性質をもちますが、耐寒性に乏しいので、日本の園芸上は一年草扱いです。
原産地は、熱帯アメリカや熱帯アフリカなど。
日本への渡来は、17世紀の前半、寛永年間(1624~1643)とされています。
つるは2メートルほどの長さになり、よく枝分かれして繁茂します。
花期は、7月~10月にかけて。
直径2センチほどの花は、かわいい星形で、キャンディーやコンペイトウのような雰囲気。
花色は、白、赤、ピンク、朱色など。
《ルコウソウ 名前は葉に由来する?》
葉は、細かく糸状に裂けています。
さらさら、ふわふわとした羽毛っぽいですが、とにかくよく茂るので、グリーンのベールのようになって、なかなかよい眺め。
この葉の形状は、名前にあるちょっとむずかしい字「縷」の由来。
「細い糸」のことを意味します。
中国の中世(13世紀)の文献「居家必要事類全集」には(「お家で必要なことマニュアル」「主婦の友」みたいな感じ?)、「翠縷麺(すいろうめん)」という名の麺が紹介されています。
なんでも、
槐(えんじゅ)の若葉を絞った汁を小麦粉に混ぜて、練って伸ばし、ごく細く切った麺とのこと。
ルコウソウの葉にも、ちょっと似てるんでしょうか。
語感も涼しげで、暑い日に、つるりといただきたいような。
「流し翠縷麺」なんて、いいっすね~。
葉と花がかもし出す繊細な可愛らしさは、「常に愛らしい」存在として、これからも日本人に好まれていくことでしょう。
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