8月12日の誕生花は「クロユリ」
クロユリの花言葉は「恋」
《クロユリ(黒百合)」とシラユリ(白百合)》
「黒百合」の登場です。
バレエ「白鳥の湖」、
「白鳥」に対しての「黒鳥」のように、
秘めた情熱、底知れぬ深い魅力と魔力を秘めたような、
独特の雰囲気をかもし出します。
《クロユリの基本情報》
ユリ科。多年草。
日本の中部以北の高山地帯、アジア東北部からアラスカにかけて分布します。
草丈は、15~50センチほど。
花期は、5月~8月にかけて。
直径3センチほどの黒褐色の花を、下向きに咲かせます。
光の具合によって、黒く見えたり、紫がかったり・・・。
「花らしくない花色」も、魅力のひとつでしょう。
香りも個性的で(かなり「悪臭」だそうです・・・)、「ケブカクロバエ」というハエを呼び寄せて、受粉をしてもらうというツワモノ。
《クロユリは高山植物》
標高2000メートル以上の高山帯を生活場所とし、石川県の「白山」に群生地がみられることから、昭和29(1954)年に、石川県の「県の花」に指定されています。
生育地と見た目の違いで、高山地帯のもの「高山型」と、比較的低地のもの「低山型」に分けられます。
「高山型」・・・草丈が低め。(15センチくらい)
1本の茎に花が1個だけ咲かせ、タネができる。
本州の高山帯に生える種類。
「低山型」・・・草丈は高め。(50センチ前後)
1本の茎に数輪の花を咲かせ、「両生花」と「雄花」がある。
染色体が奇数のため、タネができず、地下茎で増える。
北海道の低地に生える。
北海道のものが「低山型」とは、なんだか本末転倒の気もしますが、本州でもそれだけ標高の高い、寒いところにお住まい、・・・ということですね。
《クロユリは「恋の花」》
伝説の多い花で、
北海道のアイヌ民族にとっては、ズバリ「恋の花」。
意中の人の身近にそっとこの花を置いておき、相手が花を手に取れば、ふたりは必ず結ばれるそうな。
さりげなく花の話題をふっておくなどの根回しをすれば、「この花は珍しいな!?」てな感じで、手にしてくれるかも。
(・・・そういう問題じゃないか)
ともあれ、人間の精神の根幹にダイレクトに訴えかける存在感、花言葉も「恋」、これで決まりって感じ。
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