8月13日の誕生花は「ベロニカ」
ベロニカの花言葉は「人のよさ」
《ベロニカ 名前のいろいろ》
「ルリトラノオ」とも呼ばれ、
青紫色の長い花穂を「虎の尾」にみたてました。
「ベロニカ」は、属名で、
仲間の植物の総称として用いられています。
「オオイヌノフグリ」とかなり近い仲間。
(「属」まで一緒)
写真の花は、ぜんぜん似てませんが、
よく似ている種もあります。
《ベロニカの基本情報》
ゴマノハグサ科。
一年草および多年草。
北半球の温帯におよそ300種ほどが分布し、園芸種の元となっているものは、ヨーロッパや中東産とされます。
一部は、オーストラリア・ニュージーランドなど、南半球でも見られます。
種類がとても多く、一年草タイプと多年草タイプがあるグループで、日本にも近種の「クワガタソウ」など20種ほどが自生。
園芸種は、明治~昭和のはじめにかけて、数種が渡来しました。
草丈は、12~80センチほど。
花期は、5月~9月にかけて。
1センチほどの小花を、花穂にびっしりと咲かせます。
花色は、青紫色の濃淡のほかに、園芸種には白・やピンクなども。
《ベロニカ 名前と花言葉の由来》
じつは、なかなか「聖なる」バックボーンのあるお花。
「ベロニカ」という属名は、キリスト教の「聖人ベロニカ」にちなんでいます。
十字架を背負い、あざけりと嘲笑の中、ゴルゴタ(しゃれこうべ)の丘を苦難にあえぎながら登っていくイエス・キリストの受難の姿を目の当たりにした主婦・ベロニカは、イエスの額からしたたり落ちる血と汗を拭うよう、ハンカチを差し出します。(ベロニカが拭ってあげた、とも)
すると、そのハンカチには・・・
イバラの冠をかぶったキリストの顔が写し取られていたそうな。
もともとエルサレムに住む敬虔な主婦だったベロニカは、このエピソードで「聖人」となったのです。
「ベロニカのハンカチ」は、現在バチカンの「サンピエトロ寺院」に保存されているとか。
先だって物議をかもした、メル・ギブソン製作の映画「パッション」にも、「ベロニカのハンカチ」シーンはあったようです。(管理人はこの映画、未見です・・・)
また、青紫色は「霊力の象徴」とみなされ、なかなか高貴な色として位置づけられております。
(「聖母マリア」の衣の色「マドンナ・ブルー」)
かと思うと「悲哀」の象徴だったりもするんですが。
(「ムスカリ」の花言葉の由来)
「人のよさ」とは、ベロニカのエピソードからついた花言葉でしょうか。
どこかユーモラスな花穂が風にそよぐ姿にも、あてはまる気がします。
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