8月16日の誕生花は「ダチュラ」
ダチュラの花言葉は「愛嬌」
《ダチュラの別名・流通名》
別名「キダチ(木立)朝鮮アサガオ」、
園芸種(流通名)としては「エンジェルストランペット」の方が、
おなじみになっているでしょうか。
大株になると、
大編成のビッグバンド並のラッパ数になりますよ。
《ダチュラの基本情報》
ナス科。木本(もくほん)性多年草。
原産地は、南アメリカのブラジル・ペルー・チリなど。
日本への渡来は、大正時代のはじめとされます。
高さは、大株になると2~4メートルにもなります。
花期は、6~9月にかけて。
長さ20センチにもなるラッパ状の花を、下向きに咲かせます。
開花は夕方で、芳香を放ち、香水の成分にもなっているとのこと。
管理人も嗅いだことがありますが、さわやかな上に甘さもある、魅力的な香り。
花色は、白、黄色、オレンジ、ピンク、薄紫など。
八重咲きの園芸種もつくられており、上向きに花をつけるものも。
《ダチュラは猛毒植物!》
ところがどっこい!
「天使のラッパ」にはおよそ似つかわしくないほどの、強い有毒成分を全草に含み、結構な「取り扱い注意」植物のひとつ。
意識障害やけいれん、錯乱などの中毒症状を引き起こし、少量でも死にいたる猛毒で、その強さは「エンジェル」どころか、「デビルの親玉」「閻魔大王(!?)」並でございます。
注意点をいくつか。
・小さなお子様にご注意!
花に甘い香りがあるので、口に入れたりしないように。
・種にも要注意!
ゴマによく似ています。
・樹液ももちろん注意!
花をさした花びんの水も危険です。
花を触った手を目や口に持って行くのもデンジャラス。
触った後は、必ず手を洗いましょう。
剪定に使ったハサミなども、よく洗って下さい。
・根もやっぱり要注意!
ゴボウやダイコンに似ているので、近くに植えないようにいたしましょう。
誤って食べてしまわないように。
くれごれも、ご注意下さいね。
《ダチュラは麻酔薬の原料と親戚》
ちなみに、花を上向きに咲かせる一年草タイプの近種「朝鮮アサガオ」は、かの「華岡清洲(江戸時代の医師)」が、1804年に日本で初めての全身麻酔手術を行った際の麻酔薬の原料となったことでその名を知られています。
(詳しくは有吉佐和子の小説「華岡清洲の妻」でどうぞ)
「朝鮮アサガオ」は「日本麻酔学会」のシンボルマークになっています。
ともあれ、眺めて楽しむ分には、豪華で美しい夏の花。
「愛嬌」たっぷりの姿で、視覚を、酔わせてくれることでしょう。
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