8月23日の誕生花は「ボダイジュ」
ボダイジュの花言葉は「夫婦の愛」
《ボダイジュ 漢字で書くと?》
「菩提樹」と書きます。
シューベルトの歌曲「菩提樹(リンデンバウム)」の木。
仏教と結びついて日本でポピュラーなのは、
中国原産の種類ですが、
この場では「花言葉のついている木」として、
西洋種を中心にまとめていきます。
《ボダイジュの基本情報》
シナノキ科。落葉高木。
ヨーロッパが原産地。
「ナツボダイジュ」と「フユボダイジュ」の、自然交雑種といわれ、「ナツボダイジュ」と呼ばれることもあるようです。
日本への渡来については・・・力及ばず、現時点(2006年夏)で確証データが得られていません。
引き続き、調査していきます。
高さは、30メートルにも。
花期は、6月~8月にかけて。
房状の花序に、クリーム色の線香花火のような花を咲かせます。
「ライム・ツリー」の英名どおり、なんとも言えない良い香りがして、ハーブティーやアロマテラピーの精油として利用されています。
神経の鎮静作用や、不眠症や頭痛の緩和、血圧降下や、デトックス(体内毒素排出)効果などなど、効能はもりだくさん。
今後注目をあつめそうなハーブ。
《ボダイジュはヨーロッパで重用》
中世ヨーロッパでは、「自由」の象徴とされ、とくにゲルマン人にとっては、民族を象徴する植物。
まさに「ゲルマン魂」のシンボル・ツリー!
チェコの国花に指定されています。
用途も多様で、皮からは繊維がとられ、木材は楽器や彫刻などにされます。
日本で言うならば・・・「松」みたいな位置でしょうか?
《日本での「ボダイジュ」は?》
日本における「ボダイジュ」の定義は、じつはかなり混迷しております。
お釈迦さまが、木陰で悟りを開いたと伝えられるのは、全くの別種で、「クワ科イチジク属」の「インドボダイジュ」。
しかし、その後中国に仏教が伝播し、「東洋のボダイジュ」とされて寺院に盛んに植えられたのが、中国原産のシナノキ科の木。
クワ科のインドボダイジュは熱帯の木なので、中国の気候には、なじまなかったようなのですね。
シューベルトの「リンデンバウム」は同じシナノキ科の木なので、日本の音楽家・堀内敬三によって「菩提樹」と訳されました。
まぁ、「誤訳」とは言えなくもないのですが・・・
いうなれば、「桜」と「梅」をごっちゃにしているような感じ。
(どっちもバラ科です)
「釈迦の木」「リンデン」とか、それぞれを別々の名前にすればわかりやすいですけどね。
《ボダイジュ 花言葉の由来》
花言葉の「夫婦の愛」は、ギリシャ神話に由来。
旅先での貧しい老夫婦のもてなしに心を動かされた、大神ゼウス夫妻。
褒美を老夫婦に尋ねたところ、「死によってお互いが離れ離れにならないようにして欲しい」とのこと。
ゼウスはその願いを聞き入れ、主人を樫の木に、妻をリンデンに変え、2本の木を寄り添わせたということです。
・・・ええ話や(泣)。
ゼウスとヘラ夫妻と言えば、年中、「浮気した、しない」でお騒がせのカップル(神話に数々のエピソードが)。
この夫婦を、見習ってほしかった!?
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