8月26日の誕生花は「ムクゲ」
ムクゲの花言葉は「尊敬」
《ムクゲ 漢字で書くと?》
「木槿」と書きます。
フヨウと並び、夏をやさしく彩る花。
両者の「見分け方」は、下段で。
《ムクゲの基本情報》
アオイ科。落葉低木。
中国が原産地です。
日本への渡来は古く、平安時代とされています。
かつて「朝顔」と呼ばれていたのは、この花だったという一説もあります。
樹高は、3~4メートルほど。
枝を上に伸ばしてよく茂るので、生け垣にも使われているようです。
花期は、7月~10月にかけて。
直径は10センチ前後と、フヨウに比べて一回り小型です。
開いて一日でしぼんでしまうところは、フヨウと同じ。
花色は、白、ピンク、紅。
花びらの付け根が鮮やかな紅色になる「紅底」が印象的。
5弁の一重のほか、半八重咲きや八重咲きもあります。
《「ムクゲ」と「フヨウ」の違い》
さて、「フヨウ」との違いは・・・
・花と葉の大きさ フヨウ > ムクゲ
花も葉も、フヨウの方がおおぶり。
・花柄の長さ フヨウ > ムクゲ
・花期
咲き始めは、ムクゲの方が先。夏のはじめから開花します。
フヨウは、真夏を過ぎてからの開花。
・樹型
ムクゲは、フヨウに比べると上にすーっと伸びます。
フヨウは、全体に横に枝分かれして、こんもりした印象。
・花柱の形態
フヨウは、花柱の先端が曲がりますが、
ムクゲはまっすぐ。
「花粉袋」のつきかたも、
フヨウは丸く密集ぎみに、ムクゲは先端まで平均的に。
対比の観点で言うと、ちょっと「ボタン」と「シャクヤク」っぽい違い、・・・とでも申せましょうか。
すなわち、「フヨウがボタン」で、「ムクゲがシャクヤク」。
樹皮や花が、漢方の生薬となるところも「シャクヤク」っぽい。
(シャクヤクは漢方原料として名高いのです)
《ムクゲは漢方薬の原料になる》
樹皮を乾燥させたものは、「木槿皮(もくきんぴ)」と呼ばれ、抗菌作用をもち、水虫の薬に配合も!
花を乾燥させたものは、「木槿花(もくきんか)」。こちらは胃腸炎、下痢止めなど、内服薬。
美しい花で、目と心を楽しませ、薬効で体を癒やす、多岐にわたる活躍が、「尊敬」に値する、ということなんでしょうね。
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