8月28日の誕生花は「キキョウ」
キキョウの花言葉は「変わらぬ愛」
《キキョウは「秋の七草」》
8月28日の誕生花・キキョウのご紹介です。
「秋の七草」のひとつとして名高い、
日本情緒あふれる花。
ぷっくりとしたつぼみも、何とも言えない愛らしさ。
品の良い紫色が、秋の訪れを感じさせてくれます。
《キキョウの基本情報》
キキョウ科。多年草。
原産地は、日本・朝鮮半島・中国東北部。
日当たりのよい山野の草地に自生していますが、古くから栽培もされてきました。
「天然もの」は、ご多分にもれず減少の一途で、「環境省指定 絶滅危惧II類」となっています。
(いわゆるレッドデータブック掲載種、ですな)
草丈は、60センチ~1メートルほど。
花期は、6月~9月にかけて。
「秋」ならぬ、じつは真夏から初秋の花。旧暦と新暦のずれが、ここにも見られます。
均整のとれた5角形の花は、直径5センチ前後。八重咲きの園芸種もあります。
花色は、青紫のほか、園芸種には白やピンクなども。
なかなか利用範囲が広く、花を観賞するほか、根は薬用・食用に、若い葉や茎も食用にされます。
《キキョウの用途はお国でさまざま》
原産各国での「人間との関わり」は、微妙に異なるようで・・・、
日本 = 「花」がメイン。 → 鑑賞植物として
家紋のモチーフ、地名や場所への転用「江戸城・桔梗門」
中国や韓国 = 「根」がメイン。 → 薬用植物として
咳・たんを鎮め、解熱作用のある漢方生薬として利用。
・・・てな感じ。
おそらく、中国や韓国では、この花は「地味」に映るんでしょうね。「美意識の違い」が現れていると言えますまいか。
《キキョウの薬効成分》
おもな薬効成分は「サポニン」というもの。
人間にとっては有益ですが、昆虫にとっては有害で、食害から身を守るために装備していると考えられています。
《キキョウは万葉飲む歌詞から愛でられた花》
万葉集の山上憶良の句に(やまのうえのおくら・・・山の上のオクラ?・・・くだらない^^;)、「秋の七草」を詠み込んだものがありますが、
→ 「秋の野に咲きたる花を指折りて
かき数ふれば七種(ななくさ)の花。
萩が花、尾花、くず花、なでしこの花、
おみなへし、藤袴(ふじばかま)またあさごほの花」
ここに登場する「あさごほ(朝顔)」とは、キキョウのことだというのが通説。
万葉の時代には、朝、美しく開く花のことを総称して「朝顔」と呼んでいたらしいです。となると・・・「ムクゲ」と一緒にされていたのも、納得!?
名前は変わっても、美しさは万葉の昔そのまま。
これからも日本人から「変わらぬ愛」を、集め続けていく花なのでしょうね。
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