8月30日の誕生花は「カヤツリグサ」
カヤツリグサの花言葉は「伝統」
《カヤツリグサ 漢字で書くと?》
8月30日の誕生花・カヤツリグサのご紹介です。
漢字では、「蚊帳吊り草」と書きます。
かつては夏の風物詩だった「蚊帳」ですが、
今は・・・?
そもそも存在すらご存知ない方も、
いらっしゃるでしょうか。
《カヤツリグサの基本情報》
カヤツリグサ科。多年草。
世界の温帯~熱帯に広く分布しており、その数600種とも言われています。
古代エジプトの「紙」の原料として名高い、「パピルス」も、同じ仲間。
日本にも、本州以南に20種ほど自生し、野原や畑などでごく普通にみられます。
高さは、30~60センチほど。
花期は、7月~9月にかけて。
四方に広がった花穂は、「線香花火」のようにも見えて、なかなか目立ちます。
花色は、黄褐色。
《カヤツリグサ 名前の由来》
しっかりとした質感の茎は三角形で、ポキっと折って、両端から裂くと・・・
あら不思議、「四角形の枠」に、なるんですねぇ。
これを、「蚊帳を吊ること」になぞらえた名前です。
「蚊帳吊り法」には、ちょいとコツがございまして、
「三角形の同じ辺」を裂いてしまうと、当然のことながら、2本に分れてしまうだけ。
ちょっとねじって、「互い違いの辺」を裂くのがポイントです。
仲良し二人組で「せーの」でやるのが良いでしょう。
・・・なかなか文章だけだと、うまく説明できまへんな~。
「蚊帳吊り」連続写真レポートを、鋭意、作成することにしましょうか。請う、ご期待!?
《カヤ(蚊帳)は日本の伝統生活用品》
そうそう、「蚊帳」とは、「蚊除け」のために部屋に釣る、「簡易テント」のようなもの。
歴史は古く、ごく薄手の麻布などで作られてきました。
詳しくは、「有限会社 菊屋」さんのサイトをどうぞ!
いいですよ~、エコロジーでロハス!
そして、この「蚊帳」、蚊に悩むアフリカなどの途上国で、
大変役に立っているとか!
熱帯の諸国では、蚊が媒介する伝染病が深刻な問題になっていて、
(2014年8月、「日本で70年ぶりの患者発生」で話題の「デング熱」もその一つ)
蚊を防ぐことが衛生上とても重要なのですね。
日本文化がりっぱに貢献しておるワケです!
《季語にもカヤツリグサ》
・・・もとい、「カヤツリグサ」。
繁殖力の強さは、まぎれもなく「雑草」なのですが、
「マスクサ(升草)」「トンボグサ」「ハナビグサ」といった、風流な別名も多数あり、夏の季語として俳句にも使われます。
それだけ、日常の風景に、「伝統」的に、とけ込んでいたのでしょうね。
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