9月20日の誕生花は「ヒガンバナ」
ヒガンバナの花言葉は「情熱」
《ヒガンバナ 漢字で書くと?》
9月20日の誕生花・ヒガンバナのご紹介です。
ちょうど秋のお彼岸のころ、
真っ赤に咲き誇ることから「彼岸花」。
《ヒガンバナ 別名はマンジュシャゲ》
「マンジュシャゲ(漢字では曼珠沙華)」という別名も、
知名度はかなりのものでしょう。
こちらは仏教用語(梵語)で「赤い花」の意味。
(まんまですな)
おめでたいことが起きる前触れに、天から降ってくる赤い花・・・なんだそうな。
様々なドラマを感じさせる、秋の花。
《ヒガンバナの基本情報》
ヒガンバナ科。多年草(球根植物)。
原産地は中国・揚子江流域とされます。
草丈は、30~50センチほど。
花期は、8月下旬~10月にかけて。
「最低気温20度前後」が開花の目安とされ、
「ヒガンバナ前線」は、北から南へ下っていきます。
花色は、赤のほか、白花やオレンジ色も。
一本の茎に、6弁花を5~6輪まとめて咲かせています。
《ヒガンバナ 日本へ渡来したのはいつ頃?》
日本への渡来は相当古く、「史前帰化植物」のひとつと見られていますが、時期・渡来方法(自然なのか人為なのか)などなど不明な点が多く、確証は得られていないようです。
花と葉が別々という独特のスタイルや、鮮やかすぎるほどの赤さ、毒性をもつなどの点から、
やや「忌み花」として位置づけられ、過去の文献にあまり登場していないんですね。
まぁそれでも、
1.海流に乗って漂着した
2.大陸と陸続きだったころに分布した
3.縄文時代に、球根からでんぷんを採取するために持ち込まれた
(史前帰化・人為分布)
4.鎌倉時代に、飢饉対策・薬用として持ち込まれた
(仏教の伝播とも関連)
・・・など、諸説が考察されています。
《ヒガンバナは西洋では「クモ(蜘蛛)」》
長い雄しべと雌しべを突き出す姿が、西洋ではクモに見えたのでしょう、「レッドスパイダー」とか「スパイダー・リリー」といった呼び名があるんですね。
確かに、赤っぽい「タカアシグモ」なんか止まってたら、訳わかんなくなりそう^^;
《ヒガンバナは別名の宝庫!》
田んぼのあぜみちや墓地など、生活に密着した場所に生え、しかも印象強い姿なので、日本でも各地でバラエティに富んだ別名で呼ばれており、
その数、50とも1000とも言われております!
(ずいぶん開きがありますが)
なんてったって、ダントツの一位。
マンジュ(饅頭)バナ・・・球根から粉をとり、餅や団子にしたから
ソロイバナ(揃い花)・・・花が一斉に咲くことから
カガリビバナ(かがり火花)・・・松明にみたてたもの
・・・などなど。
「奇怪な花」とされつつも、身近な存在として、親しまれていた側面がうかがえます。
有毒植物でありながら、食用にする・・・という矛盾した使われ方もされていて、
(まぁこれは、人類の「食い意地」がもたらした知恵と言えますが^^;)
「嫌い嫌いも好きのうち」みたいな感じ?
ロマンチックなのは、韓国での呼び名。
「サンチェ(相思華)」と言うそうな。
(サンチュ・・・そりゃ焼き肉の友)
花と葉が、決して相まみえることがないことから来ています。
思い思われ、すれ違い~・・・まさに「冬ソナ」を地でいく姿に、「情熱」をかき立てられるのでしょうね。
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