9月12日の誕生花は「ホトトギス」
ホトトギスの花言葉は「秘めた思い」
《ホトトギス 漢字で書くと?》
9月12日の誕生花・ホトトギスのご紹介です。
漢字では、「杜鵑草」とも書きます。
もちろん、鳥の「ホトトギス」が由来で、
斑点を羽毛の模様に見立てたものです。
スバリ「鳥そのもの」の名前の付いた植物は、
これ一種とのこと。
独特の風貌は、なかなか個性的。
《ホトトギスの基本情報》
ユリ科。多年草。
東アジアからインドにかけておよそ20種類が分布。
日本には10種ほどが見られ、数の多さから、国際的には「日本特産種」と位置づけられているようですね。
草丈は30~70センチ。
花期は、7~10月にかけて。
白地に濃い紫の斑点のある花は、直径3センチほど。
斑の入らないものや、黄色・紫色のものもみられます。
近種には、白花も。
容易に雑種になるので、種をまくと、親株とは違った趣の花をつけることもあるんだそうです。
中央に伸びる雄しべが、ちょっと「トケイソウ」にも似てますかね。
《ホトトギスは日本だけ!?》
古くから人気の山野草として栽培され、茶花などに用いられてきました。
柄(がら)は結構大胆ですが、渋めの色合いなのが「侘びさび」を感じさせてくれるのでしょう、なかなか良いバランスです。
しかし、英名を直訳すると、「日本の、がまガエルっぽいユリ」となります。
西洋の方々には、斑点が「カエルの模様」に見えたんですね~。
所変われば・・・。おもしろいもんです。
日本ではあくまで鳥のイメージで、別名も「トキドリソウ(時鳥草)」、「ケイキャクソウ(鶏脚草)」といったもの。
短歌・俳句など文学のモチーフにも多用され、俳句の月刊誌「ホトトギス」も有名。
この雑誌、今も続いてるんですよ~! 1897年以降脈々と・・・すごいっ。
《鳥の「ホトトギス」とはどんな鳥?》
さて、名前の由来となった鳥「ホトトギス」ですが、香川県の「県の鳥」。カッコウの仲間です。
「テッペンカケタカ」もしくは「トッキョキョカキョク(特許許可局)」と鳴き(個人的には「特許~」に軍配)、
自分で子育てをせず、ウグイスなど他の鳥の巣に卵を産んで育てさせる習性「托卵(たくらん)」で知られています。
われわれ人間は、花を楽しみつつ、どうしてこういう生態になったのか、鳥の「秘めた思い」に、思いを馳せることに、しましょうか。
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