9月21日の誕生花は「クズ」
花言葉は「芯の強さ」
9月21日の誕生花・クズのご紹介です。
漢字では「葛」と書く、
秋の七草のひとつです。
根からとれるでんぷんが、
「くずもち」「くずきり」の原料「葛粉」になり、
風邪薬「葛根湯」も、この植物の根が原料。
マメ科。多年性つる植物。
原産地は、日本・中国・韓国など東アジア。
つるは、次第に木質化し、10メートルにも達します。
花期は、7~9月にかけて。
長さ2センチほどの蝶形の花は、赤紫色または白。
10~20センチほどの花序に、下から上に咲かせていきます。
花形と、芳香を持つところが藤によく似ていて、牛馬の飼料にもなることから「馬藤」の別名があります。
本名(!)の方は、地名が由来。
大和吉野の国楢(くす)の国(現在の奈良県吉野郡吉野町大字新子)が、葛粉の山地だったことによるもの。
しかし、天然食材のご多分にもれず、採取に手間がかかるため、大量には出回らない高級品。
なんてったって本物!・・・志向の方は、「吉野本葛」の表示があるかどうか、ご確認下さいませ。
お鍋に入れると、いいっすよね~、くずきり。
(そろそろ鍋も美味しくなる季節♪)
また、若い芽もてんぷらなどで食用にされます。
食の方向だけでなく、
つるは編んで行李(こうり)などに、繊維にして布「葛布(くずふ)」にと、生活に根ざした存在として役立てられてきました。
繁殖力の強さは相当なもの。
木につるがからみついて、変形させてしまったり、覆い被さってしまったり。
まさに「はびこる(蔓延る)」って感じ。
北アメリカやオーストラリアに、鳴り物入りでお輿入れしたにもかかわらず(19世紀の博覧会で園芸用植物として紹介されました)、野性化し、在来種を駆逐する「有害植物」になっているとか。
人間の行う外交では、とかくアメリカに対して「弱腰」の日本ではありますが、植物界では、気を吐きまくっている「タカ派」の日本産・クズでございます。
(ちょっとは見習うべき!? ちゃうわ~)
折しも新総裁 = 新首相が誕生しましたが(2006年9月20日、自民党新総裁に安部晋三氏が選出)、
葛湯や葛根湯を飲み、くずきりを食べて、「芯の強さ」を発揮していただきたいものでございますな。
※その後の「第二次安部内閣」では、うってかわったかのような「強靭っぷり」。
(2014年9月追記、まるでクズのよう・・・!?)
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