9月22日の誕生花は「ナンバンギセル」
ナンバンギセルの花言葉は「物思い」
《ナンバンギセル 漢字で書くと?》
9月22日の誕生花・ナンバンギゼルのご紹介です。
漢字では「南蛮煙管」と書きます。
このサイト初登場! ・・・の「完全寄生植物」でございます。
確かに、キセル(煙草のパイプ)に似てますね。
《ナンバンギセルの基本情報》
ハマウツボ科。一年草。
原産地は、インドから日本にかけてのアジアに分布。
主にススキの根に寄生する植物です。
そのほか、サトウキビやショウガ・ミョウガなどにも見られます。
完全な寄生植物で、葉緑素を持たず、自分で養分を合成することができません。
かといってキノコのように菌で殖えるわけではないのが、おもしろいところ。
種は、作ります。
茎や葉は地中にあることがほとんどで、顔を出しているのは、花茎の部分。
高さは15~20センチくらいです。
花期は、7~9月にかけて。
長さ3~5センチほどの、紅紫色の花を下向きに咲かせます。
《ナンバンギセル 名前の由来》
ひょろっと伸びた花茎に、下向きに花を咲かせる姿は独特。
この姿を南蛮渡来の「キセル」に見立てました。
《ナンバンギセルはパラサイト!》
園芸用として市販もされており、「イトススキ」と一緒の鉢に、ちょこんと植わっているものが多いようです。
もちろん、対等な「寄せ植え」ではなくて、イトススキさまに完璧に「パラサイト」。
「ええんかい!」とツッコミたくもなりますが、これも自然の摂理のひとつ。
じゃ、人間の「ニート」「パラサイト」も大目に見よう! ・・・ってワケには、なかなか参りませんですが・・・、ハイ。
「ヤドリギ」は、緑の葉を持つ、光合成が可能な「半寄生植物」なので、こっちの方がちょっとエライかな?
《ナンバンギセルは万葉集に登場》
とは言え、うつむいて咲く「なよっ」とした姿は、なかなかに興をそそるようで、「オモイグサ(思草)」の名前で万葉集にも登場します。
今も昔も、はかなげな物憂げな存在というのは、「守ってあげたい」欲をかき立てられて、注目を集めるのかしら?
そういう扱いをされたことがないので、ピンと来ませ~ん! ま、いいか。
「物思い」にふける姿を、体現しているような花では、ありますね。
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