10月8日の誕生花は「ノボタン」
ノボタンの花言葉は「自然」
《ノボタン 漢字で書くと?》
10月8日の誕生花・ノボタンのご紹介です。
「野に咲くボタン」の意味で、「野牡丹」。
しかし、「ボタン科」ではありません。
ピンクや紫の美しい花を咲かせます。
《ノボタンの基本情報》
ノボタン科。常緑低木。
小笠原諸島、奄美~沖縄、台湾、インドシナ半島~フィリピンに分布します。
高さは、1~2メートルほど。
花期は、7~8月。
直径5~7センチくらいの5弁花を咲かせます。
1日で散ってしまいますが、一度にたくさんの蕾が出てくるので、次々に咲いてくれます。
花色は、ほんのり紫がかったピンク色。
今は、花の時期は終わっていますが、11月ごろには実をつけます。
実を食べると、口の中が真っ黒になるということが、学名の由来になっています。
お味の方は・・・はて?
真っ黒ということは、かなり渋いのかしら?
「我こそは!」という勇気ある方の「体験突撃レポート」を、首を長~くしてお待ち申し上げております!(自分でやれっちゅーの)
《ノボタンの別種は?》
「ノボタン」と一口に申しましても、たくさんの種類がありまして、その数およそ250種ほど。
そのうち鉢植え・庭木としてポピュラーなのが、「ノボタン」と「シコン(紫紺)ノボタン」です。
「紫紺~」のほうが花期が長く、秋まで楽しめることもあり、一般的には「ノボタン」として出回っているようですが、正確には別種。
こちらは、また別の日付の誕生花とされていますので、改めてご紹介することにしましょう。
《絶滅危惧種のノボタン》
小笠原諸島には、
父島に「ムニンノボタン」
母島に「ハハジマノボタン」
という、固有種がそれぞれ自生していますが、それぞれ、
「絶滅危惧IA類」
近い将来、絶滅する危険性が極めて高い種・・・
「絶滅危惧II類」
絶滅の危険が増大している種・・・
に指定されています。
とくに、「ムニンノボタン」は、
「最後の一株になっちゃった!」とされた時期があり、東大の理学部において、増殖・保護活動が行われてきました。
まさに「植物界のトキ」状態だったワケですな。
しかし1993年に、父島で新たな自生群落が発見され、関係各位はホッと一安心(したと思います、多分)。
といっても、60株くらいとのことですので、まだまだ安心はできないのが現状。
「自然」そのものの存在を残すのは、なかなか難しいようですね。
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