11月20日の誕生花は「イワレンゲ」
11月20日の誕生花・イワレンゲの花言葉は「よき家庭を築く」
下段写真撮影:青木繁伸氏(群馬県前橋市)「植物園へようこそ!」
《イワレンゲ 漢字で書くと?》
11月20日の誕生花・イワレンゲのご紹介です。
「岩蓮華」と書きます。
岩の上に生えるレンゲ(ハス)の意味。
多肉質の白みがかった葉の様子を、
蓮の花にみたてました。
多肉植物で、なかなか個性的な風貌、
春の田んぼに咲く「レンゲソウ」とは、だいぶ違ってます。
《イワレンゲの基本情報》
ベンケイソウ科。2年~多年草。
関東より西の本州・九州に分布する日本固有種です。
海岸沿いの岩場をはじめ、かつては廃屋の瓦屋根の隙間などでよく見かけられたとのこと。
しかし、純粋な自生種は数が減っていて、地域によっては(山口県など)、「絶滅危惧種」に指定されています。
高さは、15~30センチ。
花期は、9月~12月にかけて。
生育地によっても若干異なりますが、秋から冬にかけて開花します。
動物のしっぽ、はたまた「ナマコ」の様にも見える(!?)花茎をにょきっと伸ばして、直径数ミリの、白い花を咲かせます。
花が咲くと、その株は枯れてしまう運命。「リュウゼツラン」と同じですね。
一生に一度しか実(タネ)を作らないので、植物学上では「一果性」と呼ばれるものの一種。
発芽して1年目は年を越し、生育が順調なら、2年目に開花することが多いようで、「数年草」と言えましょうか。
《イワレンゲ 名前の由来》
名前は、葉の様子を「蓮華」= 蓮の花・・・なのですけど。
肉厚の葉の重なり方は、ハスの花というよりも、バラの花っぽい気もいたしますが、
モダンローズが入ってくる前の日本人にとっては、ハスの花を連想させるものだったのでしょうね。
花茎が伸びた姿は、ちょっとブキミとは言え(・・・あくまで個人的見解です、はい)、
明治時代には珍重され、斑入りの種類などには、「一株に米俵5俵」なんて、べらぼうな値で取引されたこともあったとか。
まるでオランダにおける「中世のチューリップ」のごとし?
ブリーダーをしていれば、「よき家庭を築く」には余りある財を築かせてくれたかも?
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